NHK「リモートドラマ」が大反響 “TVオワコン説”を跳ね返す
「番組の出来や、出演者の好き嫌いは視聴者によって分かれるところですが、この時期に家族で盛り上がれるように何とか工夫して“新作”を出すという、現場の思いを感じながら見ていました。リモート出演している解答者の表情は、スタジオ時にはない親近感もある。中には回線がつながらなくなる解答者もいたりして、そういうハプニングなどもひっくるめて、改めて生放送の楽しさを味わえたと思います」
豪華なセットでスタジオ収録して編集されたものより、何が起こるか分からないドキドキ感があるリモート生放送の方が、「ネット動画に慣れた若年層にも受け入れられる可能性があります」と、亀井氏はこう語る。
「ジャンルは違いますが、たとえば7日にリモートで生放送が再開されたTOKYO MXの『バラいろダンディー』(月~金曜夜9時)。出演者の発言がたびたびネットニュースにもなる番組ですが、スタジオからの生放送よりもリモート生放送のほうが番組らしさがあって面白かった。13日の放送で、リモート出演の杉村太蔵さんだけが音声がつながらず、携帯電話で必死にしゃべっていた画面には爆笑させられた。90年代のフジテレビ27時間テレビの深夜に腹を抱えていた頃を思い出しましたね」
しくじったら炎上して職を失うことにもなりかねないと、安全な方向に走りがちな今のテレビ。コロナ禍で制約が多いからこそ、逆に熱意と“攻める姿勢”があれば、もっと面白い番組が増えるのかもしれない。