著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ヤクザ役で活躍「ピラニア軍団」故・志賀勝さんの強面伝説

公開日: 更新日:

「若い頃は毎晩、この界隈でよう飲んだな」と昔を懐かしむようだった。

 東映時代劇時代の斬られ役だった父親(加賀邦男)の影響もあり、志賀さんも東映の大部屋俳優に入った。同期は松方弘樹と北大路欣也。

「同期といっても2人は別格。弘樹とは個人的には仲良かったけど、父親(近衛十四郎)は主役スター。弘樹も最初からスター。俺たち親子は揃って斬られ役。雲の上のような存在だったけど、普段は弘樹と呼んで、弘樹の家に遊びに行けば、高そうな酒を狙って飲む悪友だった」

 志賀さんと飲むきっかけになったのは「仁義なき戦い」のヒットで主役と共に注目された川谷拓三・室田日出男(いずれも故人)らと立ち上げた「ピラニア軍団」だった。

 取材は決まって河原町・先斗町界隈の酒場に繰り出すが、映画からそのまま抜け出したようなヤクザ風の服装。強面の顔がスナックで声を荒らげて飲んでいれば、他の客は寄り付かない。なかでも志賀さんは剃った眉とサングラスの奥の光る怖い目はひときわ目立つ。しかも足元は下駄ばき。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」