「彼女は演出家としての素養を磨くため、時間が許せばカーウァイ作品を繰り返し見ているそうです。そんな作品群の中で彼女が親しい映画人に『気になってしょうがない俳優』と漏らしているのが、2004年公開のカーウァイ作品『2046』に出演した木村拓哉です。『ノマドランド』で漂流する高齢労働者を絶妙に描いてみせたジャオ監督ですから、今のキムタクの魅力を生かした作品づくりは決して不可能ではないでしょう」(現地映画関係者)
アカデミー賞受賞女性監督をめぐって、中島と木村の“キャスティング・サバイバル・レース”の幕が切って落とされたと言っていい。
(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)