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吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<34>アプリコ番頭格のマコやんと大阪・八尾で合流 酒を積んで田辺へ

公開日: 更新日:

 積み荷が崩れないようにロープでしっかりと締めるのも、1人だと大変な作業だ。一番怖いのは荷崩れである。高速道路を利用しているので、念には念を入れてロープの締め具合をチェックするのだ。

 かなりの肉体労働を伴う仕事で、自分から行きたいと言う者はいない。そのため順番でやることになっていたが、別の仕事で都合がつかない従業員もいたりして、マコやんが担当する頻度は高かった。

 私も何度か従業員と一緒に行ったことがあり、駅の近くでピックアップしてもらえばマコやんを手伝うこともできるし、田辺まで一緒に帰ることもできる。

 喫茶店で時間を潰して外に出ると、マコやんが運転するアプリコのロゴが大きく書かれたトラックが目の前で止まった。

「お久しぶりですね」

 キャリーバッグを荷台に載せて、助手席に腰掛けた。

「ヨッシー、元気そうやな」

 マコやんはいつも明るかった。

 酒問屋に行き、荷物を積み込む手伝いをしてから八尾を出発し、田辺を目指した。 (つづく)

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