ネタ番組激増で変わる「お笑い勢力図」コロナ禍で実力主義の時代がやってくる

公開日: 更新日:

 テレビはお笑い“ネタ”番組ブームが再来している。「ネタパレ」「千鳥のクセがスゴいネタGP」(ともにフジテレビ系)、「お笑い実力刃」(テレビ朝日系)などネタ披露型の番組が続々レギュラー化。さらに「NETA FESTIVAL JAPAN」(日本テレビ系)が3時間特番で放送されるなど、改編期の特番もネタ番組ばかりである。

「ソーシャルディスタンスが確保でき、事前収録で済むので何かあれば編集で対応できる。最近の炎上案件などリスク管理にも適している。コンビだけで画面が成立し、制作しやすくて、数字が取れるんです」(テレビ関係者)

第7世代は勝ち負けクッキリ

 一時は注目を浴びた“お笑い第7世代”も、最近テレビで見なくなったコンビもチラホラ。お笑い界の勢力図も変わりつつある。お笑い評論家のラリー遠田氏がこう言う。

「ネタ番組が増え、実力のある芸人が起用されるようになりました。サンドウィッチマン、東京03、ナイツはお年寄りから若者まで全方位で笑いがとれる不動の地位。第7世代は実力以上に注目されていただけで、霜降り明星ミキEXITら“勝ち組”がはっきりしました。さらに第7世代ブームにちょっと早すぎた“第6、6.5世代”のかまいたち、千鳥、チョコレートプラネットの安定した実力が再評価されています。ネタ番組が増えたことは若手芸人にとってはチャンスで、蛙亭空気階段など玄人好みの芸風も頭角を現している。もう中学生、が有吉弘行お気に入りで人気になったように“先輩芸人オススメの”という形で一般視聴者にも受け入れられることも多いですね。さらに土佐兄弟のようにユーチューブやTikTokなどのネタからブレークすることもありますが、いずれにしてもお笑いの腕がものを言うのは確かです」

 お笑いバブルと思いきや、実は実力重視に変貌しているようだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情