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平野悠「ロフト」創業者

1944年8月10日、東京都生まれ。71年の「烏山ロフト」を皮切りに西荻、荻窪、下北沢、新宿にロフトをオープン。95年に世界初のトークライブ「ロフトプラスワン」を創設した。6月、ピースボート世界一周航海で経験した「身も心も焦がすような恋」(平野氏)を描いた「セルロイドの海」(世界書院)を刊行。作家デビューを果たした。

鈴木慶一さんは90年代から映画音楽を…北野武監督映「座頭市」で高評価を受けた

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「淡々としているように見えるでしょ。違うんです。そう見えようが、見えまいが一生懸命に取り組むのが大事なんです。CMもゲームもヒットすることは大事。でも音楽を良いものにするために真面目にガツッとやった。今でも若いバンドマンから『MOTHER、やってました。音楽も聴いてました』って言われる。うれしいよね」

 平野 90年代に入ると映画音楽を手掛けるようになった。2003年公開の北野武監督「座頭市」(ビートたけし主演)では、スペインの著名国際映画祭で最優秀音楽賞を受賞した。

「そもそもの取っ掛かりは、オフィス北野の森昌行社長ですよ。映画祭の評価は嬉しかったなあ」

 平野 あのちょんまげの社長さんだよね。

「その森社長がムーンライダーズにずっと興味を持っていたことで。祭りのシーンで大人数がタップダンスをやったり、田んぼを耕している農民がパタッと倒れたり、大工仕事が一定のテンポをキープしたり『リズムに合わせる音楽が重要なのでぜひお願いします』ということでした」 

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