著者のコラム一覧
高倉文紀美少女・女優評論家

札幌市生まれ。女優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がける。映画パンフレット、芸能プロダクション・企業向け分析リポートの執筆も担当。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

福原遥には“チルアウト”の魅力が 元まいんちゃんは見ている人をホッとさせる

公開日: 更新日:

 広瀬すず橋本環奈今田美桜小芝風花らが見ている人の元気や活力を引き出して気分をアゲる演技を得意とする女優だとすると、やわらかい存在感を持ち味とする福原は新垣結衣有村架純白石聖上白石萌音らと同じように、一日の仕事や学校で疲れた後に演技を見るとホッとして癒やされる、“チルアウト”(安らぎとくつろぎ)の魅力を持つ。混沌とした世の中にあって、彼女のようなタイプのニーズは高い。

 マイペースな役を演じることが多い女優だが、素顔の彼女も、青空の中を静かに流れる雲のようなゆったりとした時間の流れを感じさせ、おっとりとした性格は好感度が高い。ぐいぐいと前に出ていくタイプではないが、内側に隠れた積極性を秘めている。かつて彼女に雑誌インタビューで「おばけやしきの入り口が目の前にあったら、入ってみる?」と聞くと、「入ります。怖いのはだめなんですけど、目の前にあったら、入らないと後悔するって思うので」(双葉社「girls!」49号・17年3月)と答えてくれた。性格がよく表れている回答だと思う。

 主演ドラマで演じている役柄はアンラッキーな女性だが、私たちは福原遥というステキな女優に出会うことができた幸運をかみしめたい。(つづく)

【連載】秋ドラマ 新顔ヒロインの素顔と実力

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末