寺島しのぶ×宮沢りえがバチバチの演技合戦 原動力は夫婦円満と長男の道筋づくり
「『女系家族』もそうでしたが、寺島さんはとにかく“女のイタイ一面”の演技が素晴らしい。うますぎるあまり、同じ女性としては〈ああ、もう分かりすぎてつらい〉と画面から目をそむけたくなるほど。映画『空白』で演じた草加部さんがまさにそうです。女のイタさがにじみ出ている、でも、周囲にひとりはいそうな女性。あの役だけでも助演女優賞に値するぐらいだと思います」
寺島自身も、藤代役を「多分、すごくイタイ女に映っていると思います」とインタビューで語っていた。まさに本領発揮といったところか。
ネット上に〈寺島しのぶはうますぎて、もうセリフなんていらないかも。表情だけでも見ていられる>と書き込まれるほど視聴者に深い印象を与えたようだ。
そんな誰もが認める演技派の寺島は、私生活も順調のようで、たまに出るトーク番組などではフランス人の夫、ローラン・グナシア氏との仲良しぶりを話している。
「ローランさんは愛情表現がとにかくストレートで、日々、寺島さんを褒めて気遣うことを忘れないそうです。家庭円満のようですが、ただ、寺島さんは梨園に生まれながらも、女性だから歌舞伎の舞台に立てないことで複雑な思いを抱いていた。だから長男の眞秀くんの歌舞伎役者としての今後の道筋づくりにはかなり力が入っているようですね」(番組制作会社スタッフ)