著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<119>存在を否定していた人物が急に思い出した“遺言”「5年前に自宅に送られてきた」

公開日: 更新日:

 野崎幸助さんの遺言書の検認のため、和歌山家庭裁判所の田辺支部には早貴被告を担当している弁護士と、ドン・ファンの妹さんが依頼している弁護士、そして田辺市の職員、「いごん」を提出したMの弁護士、そしてドン・ファンの姉のYさんが顔を見せた。Mの弁護士は東京に事務所があり、わざわざこのために往復10万円近くの交通費を支払って飛んできたので私は疑問を持ったが、それだけの見返りがこれにはあるのだろうと確信した。

「いごん
個人の全財産を田辺市にキフする アンカーアプリコの清算をたのム
平成25年2月8日 野崎幸助」

「M 殿」

 遺言は、わずかにこれだけが書かれた1枚の紙で、それは赤いサインペンで記されていた。

 遺言書を残すのに赤いサインペンを使用するかどうかについては判断できないが、一般的には使わないと思うし、公正証書を利用することが多いので不自然である。が、ドン・ファンが普段赤いサインペンを使用していたのは事実だ。Mはこの「いごん」を入手した経緯について、以下のような書類を裁判所に提出している。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド