著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<98>頭髪を100本抜き覚醒剤検査 “絶口調”で不満をぶちまけた家政婦

公開日: 更新日:

 13時間に及ぶ取り調べを受けて夜の10時に帰ってきた家政婦の大下さんは、“絶口調”で捜査への不満をぶちまけた。

あのね、髪を5カ所に分けて、全部で100本ほど取られたのよ。覚醒剤の使用について調べるんだと思うけど、頭頂部、左右、後頭部の2カ所を引っ張られるんだから頭にきて、『髪が少ないんだから、いい加減にしてよ』って文句を言ったわ。早貴ちゃんみたいに黒々とした髪ならいくら取ってもいいけどさ。ウィッグを使っているのに失礼しちゃうじゃない」

「そりゃあ、そうやのぉ~」

 マコやんも私も苦笑した。彼女がウィッグを使っていることは本人が公言していたので私も知っている。口数の少ない早貴被告も苦笑しているだけだった。

「早貴ちゃんの捜査員は格好がいいイケメンで、私はババアだからダメなのよ」

「いや、大下さんの担当にもイケメンがいたじゃないですか」

 2人で捜査員の品定めが始まったので、笑うしかなかった。

「あのね、ヨッシーがここで私たちに社長が死んだときの様子を聞くでしょ。ヨッシーは理詰めで厳しい聞き方をするけど捜査員たちは優しいのよ~。ねっ、早貴ちゃん」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド