著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<151>尾崎太郎県議はドン・ファンが亡くなった翌々日に野崎さん宅を訪問した

公開日: 更新日:

「社長が覚醒剤を使うことはないのに、なんでそれが体内から出てきたのか、不思議なんです」

 野崎幸助さんが亡くなった翌々日、野崎さん宅を訪れた尾崎太郎県議に向かって木下さんは早口で説明をしたが、早貴被告は一言もしゃべらず座っているだけだった。

「一応、社長が亡くなった時間に自宅にいたのはこの2人ですから容疑者となりますね」

 早貴被告と木下さんを前に、私が笑いながら説明した。

「いやいや、私はやっていませんから」

「私も……」

 木下さんに続いて早貴被告も薄笑いを浮かべて否定した。前日も私とマコやんが同じようなことを言っていたので、2人が気にする様子はなかったが、このような雑談をして尾崎さんは帰った。当然のことながらドン・ファン宅の防犯カメラには彼が写っていただろうし、乗ってきた公用車のナンバーからも警察は、訪問者をとっくに把握していたはずだ。それは私も尾崎さんも認識していたが警察からは何の音沙汰もなく、事件から1年半以上が過ぎた2020年1月下旬になって突然、捜査員が来たというから私も驚いた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド