仲裁を買って出る国はないのか? 武器支援してるだけでは火に油、泥沼戦だ
プーチンの侵略戦争は止まるどころか、激戦になっている。一方だけでなく両方が同時に諦めないと戦争は終わらないだろう。そして、両方に即時停戦を呼びかけて仲裁者になって、諦めさせる国はないのか。武器支援してるだけでは火に油、泥沼戦だ。現にそうだ。
日本政府は仲裁に動くことはないだろう。それどころか、自民党の誰彼は中国の尖閣や台湾への侵攻を考えるとアメリカの核兵器を日本に配備してもらって核共有する話をする時じゃないのかと、この惨事に便乗して危機をあおっている。言うに事欠いて低劣で愚かな話だ。それより、プーチンがさらに狂って、核ミサイルを撃ち放つ事態にならないように、仲裁を買って出る国はないのか。
先日、ある地域FMラジオの番組で、映画監督もどきやプロデューサーもどきのセクハラ騒動の話にちなんで、1950年代全盛期にエログロ路線で多作乱造した「新東宝」という映画会社の話をした。子どもの頃のかすかな記憶にある宇津井健主演「スーパージャイアンツ」(1957年)や、エロそうで見られなかった「汚れた肉体聖女」(58年)、菅原文太主演の「海女の化物屋敷」(59年)などB級専門だった。そして、経営不振の中、映画で初めて天皇を描いた超大作の「明治天皇と日露大戦争」(57年)を大ヒットさせた大蔵貢という社長が、次も天皇だと作ったのが「天皇・皇后と日清戦争」(58年)だ。大蔵はこの皇后役に専属女優の高倉みゆきを配して、女優を妾にしてるとスクープされると、記者会見で「違う。オレは妾を女優にしたんだ」と放言したとか。呆れた時代だ。高倉さんは「明治大帝と乃木将軍」(59年)でも皇后役で“皇后女優”と呼ばれたという。現在もご存命だそうだ。