朝日ジャーナル元編集長・下村満子さん「田原総一朗さんとは長生き競争しています」
下村満子さん(「朝日ジャーナル」元編集長・ジャーナリスト/83歳)
とある日の朝日新聞。求人欄でお手伝いさんを募集していたのはジャーナリストの下村満子さんだ。下村さんといえば、「朝日ジャーナル」元編集長で、かつては田原総一朗司会の深夜の討論番組「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)にも度々出演。アクの強い論客を相手に気おされることなく、激論を戦わせていたおかっぱ頭がトレードマークの女性ジャーナリストだ。最近はテレビや活字媒体などでも名前を見かける機会がないが、下村さん、今、どうしているのか。
◇ ◇ ◇
下村さんに会ったのは、東京・溜池山王にある会員制クラブのラウンジ。秘書の女性に付き添われた下村さん、まずはこう言った。
「目が悪いものですから、今日はワタクシの慣れているところへ来てもらいました。ここはウチから遠くないので、タクシーでサッと来て日がなラウンジで過ごすことも少なくないんです」
目が悪いとは、どうしたのか。
「7年前、左目が緑内障になり手術をしたところ、医療ミスで失明してしまいました。その後、右目もボンヤリとしか見えなくなってしまって。ジャーナリストとして目が悪いのは大変です。ニュース記事などはiPadで文字を拡大して読んでいます。紙の新聞もとっていますけどね」