よゐこ濱口がスーパーカブの魅力を語り尽くす「もうエエ年やし、のんびり走ろうよ」

公開日: 更新日:

 コロナ禍で「密」を避ける移動手段として、バイクが大人気。中でも個性を出して楽しめるのはスーパーカブ一択だ。趣味と実益を兼ねたYouTubeチャンネルが話題のよゐこ濱口優さん(50)も、カブユーザーのひとり。「カブ主」を代表して、その魅力を大いに語り尽くしてくれた。

 ◇  ◇  ◇

「カブ主」になったきっかけは衝動買い。YouTubeの企画でバイク専門店を訪問。ノリで「買う?」って問われても断る気満々やったけど、ハンターカブのカッコよさに魅了されて。たまたま、1台だけ在庫があって「すぐ買えます」と言われ、その場で決断しました。マンションに置けるかさえ分からんかったけど、確認すると全部埋まっていたバイク置き場が「今やったら」って、すぐ空いた。なんか持ってますよね。

 納車は昨年6月。久々に公道に出た瞬間はふらついていました。高校時代に中型免許を取って250㏄のバイクに乗ってましたけど、想像より大きいし、速度が出過ぎるんです。自分はこんなにスピードに恐怖を感じるんやって、めっちゃ気合を入れていました。

 20代の頃、外装パーツをいろいろ付けたドレスアップカブがはやり、それを番組の企画で買って、めっちゃくちゃ乗ってました。軽いし、お手軽に街乗りできるのが体感に合って。

 車を購入してから十数年は乗ってなかったけど、気軽に乗れるのが改めていいですね。ハーレーに憧れはあるけど、パッと足代わりに使えんし、気合を入れなあかん。燃費の良さもめちゃ実感します。千葉まで2時間くらい走っても燃料計がほぼ動かないです。ただ、車に慣れちゃってるんで、ギアが何速に入っているか常に表示してくれた方がありがたいです。

家族も許してくれるバイク

 カスタムも楽しいですね。インスタにも写真がいっぱい投稿されてて、バイク女子も多い。それらを参考に「このスタイルだ」というのを見つけ、近づけました。カスタムの自由度が高いから、オーナーによってカブの個性が変わる。他人のカブを見ると、「こんなパーツ付けてるんだ」って互いにジーッと見つめ合ってしまいます。

 カブって家族が許してくれるバイクじゃないかな。昔バイクに乗ってた人がまた乗ろうとしても、奥さんや子供がいたら「けがしたら、どうするのよ」とか言われるでしょう。けど、この小ささ、軽さやったら許してくれそう。大きなバイクにまた乗ろうにも、運動機能の低下を痛感するだけです。110㏄や125㏄のカブなら十分、車の流れに付いていけるし。

 若い頃って信号待ちで横にバイクがおったら「スタートダッシュに負けたらあかん」って張り合いがちでしたけど、もうエエ年やし、のんびり行こうよ。どうぞ抜いて下さいって。

 風が気持ちいい季節。いつか鎌倉の海岸沿いをツーリングしたいなあ。

▽濱口優(はまぐち・まさる) 1972年1月29日生まれ、大阪府出身。90年、有野晋哉とお笑いコンビ「よゐこ」を結成。92年、第13回「ABCお笑い新人グランプリ」審査員特別賞、第27回「上方漫才大賞」新人奨励賞をそれぞれ受賞。フジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!」など数多くのバラエティー番組に出演。テレビ朝日系『いきなり!黄金伝説。』の素潜りで魚を捕る「獲ったど~!」のサバイバルキャラとして知られる。18年、タレントの南明奈と結婚。YouTubeチャンネル『濱口優と秘密基地』はチャンネル登録者が19万人を超える。

アナタも欲しくなる?「カブの豆知識」

▼ハンターカブ はたらくバイクの印象が強いカブシリーズには、オフロード風の「クロスカブ」や「ハンターカブ」もある。自分好みのカブを選ぼう。

▼燃費の良さ 4月14日発売のスーパーカブ110新モデルはさらに向上。ガソリン1リットル当たり68キロは、トヨタ・プリウスの倍以上だ。ガソリン高騰の今こそ、ありがたい相棒になる。

▼ギアが何速? クラッチレバーのない「ロータリー式」とも呼ばれる特殊なシフトチェンジペダルが、カブの特徴。「新モデルのメーターパネルには液晶が追加。ギアポジションを常時表示できます」(Honda広報部)と便利になり、カブ主の悩みも解消だ。

▼カスタムの自由度 1958年の誕生以来、世界累計生産台数は約1億1000万台。歴史の長さから中古品も含め、パーツの豊富さは無限大だ。ネット通販やフリマサイトで手軽に探せるぞ。

▼110~125㏄ 法定速度は時速60キロ。50㏄以下の30キロとは段違い。2人乗りもOKだ。ただ、普通自動車免許で運転できるのは50㏄まで。「小型二輪免許」(原付2種)の取得が必要だ。クラッチレバーがないため「AT限定」で乗車可能。取得は技能8時間、学科1時間と最短計9時間の教習で済む。自動車免許があれば費用は8万~12万円程度だ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」