井上尚弥vsドネア戦をフジテレビが手放した裏事情…高騰する放映権料を捻出できず?
今月7日、さいたまスーパーアリーナで行われたバンタム級3団体王座統一戦。結果はWBAスーパー&IBF同級王者の井上尚弥(大橋)がWBC同級王者のノニト・ドネア(フィリピン)にわずか2回1分24秒でTKO勝ちを収めたが、3団体統一王者という快挙にフジテレビ局内では、微妙な空気が流れたという。
「そもそも井上の試合はデビュー戦から付き合いがあるフジテレビが中継してきたんです。しかし、今回見送ったのは、放映権料が数十億円になり、とてもじゃないがいまの制作体制やスポンサー状況を考えると、この金額を捻出することができなかったからといわれています。払えたとしても5000万~7000万円程度が精いっぱいで、中継を見送ったともっぱらです」(キー局関係者)
最終的に中継は映像配信サービス「Amazon プライム・ビデオ」が担当することになった。
「もっともフジテレビは中継こそできなかったが自局のアナウンサーを派遣したり、技術的な面で協力している。これまでの付き合いがあったからです」(前出のキー局関係者)