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佐高信評論家

1945年山形県酒田市生まれ。「官房長官 菅義偉の陰謀」、「池田大作と宮本顕治 『創共協定』誕生の舞台裏」など著書多数。有料メルマガ「佐高信の筆刀両断」を配信中。

「山形の教え」を心に秘めながら芸能人を生きた、あき竹城の山形弁

公開日: 更新日:

 と答えた。対談の結びはこうである。私が、

「酒田出身の詩人で、吉野弘さんがいるんですが、彼には『正しいことを言うときは少しひかえめにするほうがいい』といういい詩があるんですよ」

 と紹介すると、彼女は、

「ああ、山形の教えだ・・・・。父もそう。目立つな目立つなと言って、えらくならなくてもいいから、人から信用されるような生き方をしなさいと。だから人前に出たり有名になることを嫌っています」

 と応じた。

 あきも、そうした「山形の教え」を心に秘めながら、目立たなければ商売にならない芸能人として生きてきた。私と同席したスタジオで彼女が静かだったのは、山形弁のコンプレックスを隠してオーバーにしゃべる必要がなかったからである。

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