著者のコラム一覧
高倉文紀美少女・女優評論家

札幌市生まれ。女優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がける。映画パンフレット、芸能プロダクション・企業向け分析リポートの執筆も担当。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

吉谷彩子はまっすぐでストイックに頑張る役がよく似合う実力派

公開日: 更新日:

 一方「忍者に結婚は難しい」で演じている小夜は甘いイチゴのショートケーキを思わせるお嬢さま役で、だいぶタイプが違うが、まじめで芯が強いという点は共通する。

 吉谷彩子は、ドラマのストーリーに新しい色を加える役割を果たすことが多い女優で、得意とするのは、ストイックで、壁にぶち当たりながらも目標に向かって頑張る女性の役だ。

「舞いあがれ!」の冬子もストイックだったが、同じようなタイプの役を好演して印象的だったのが、岡田結実が主演した21年放送の「江戸モアゼル~令和で恋、いたしんす。~」(読売テレビ制作・日本テレビ系)。

 このときは主人公の恋敵という本来なら嫌われ役のポジションだったが、揺れる感情を抜群の演技力で表現して、共感を得た。今回の役柄も一種のライバル役で、女性視聴者に「あざとい」と反感を買ってもおかしくないが、そうならないのは彼女が実力派女優として愛されているからだろう。

 吉谷彩子が所属するトライストーン・エンタテイメントの先輩女優には木村文乃がいる。彼女も昨秋の月9ドラマ「PICU 小児集中治療室」(フジ系)でストイックな救急救命医を演じるなど、まっすぐなキャラクターを得意とする女優だ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メッキ剥がれた石丸旋風…「女こども」発言に批判殺到!選挙中に実像を封印した大手メディアの罪

  2. 2

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  3. 3

    都知事選敗北の蓮舫氏が苦しい胸中を吐露 「水に落ちた犬は打て」とばかり叩くテレビ報道の醜悪

  4. 4

    東国原英夫氏は大絶賛から手のひら返し…石丸伸二氏"バッシング"を安芸高田市長時代からの支持者はどう見る?

  5. 5

    都知事選落選の蓮舫氏を「集団いじめ」…TVメディアの執拗なバッシングはいつまで続く

  1. 6

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  3. 8

    ソフトバンク「格差トレード」断行の真意 高卒ドラ3を放出、29歳育成選手を獲ったワケ

  4. 9

    “卓球の女王”石川佳純をどう育てたのか…父親の公久さん「怒ったことは一度もありません」

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方