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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

大河「どうする家康」松本まりか女大鼠は主役を食った!「くノ一」がドラマで大ウケ

公開日: 更新日:

想像力ふくらむ得難いキャラ

 そして今期ドラマで現代のくノ一を演じているのが「忍者に結婚は難しい」(フジテレビ系)の菜々緒(写真)。菜々緒演じる草刈蛍は調剤薬局で働く薬剤師。というのは表向きの顔で、実は甲賀忍者の末裔という設定。原作は横関大の同名小説(講談社刊)。深田恭子主演「ルパンの娘」の原作者でテイストがよく似ている。

「ルパン」で話題になったのはフカキョン演じる華が着用するピチピチの泥棒スーツで、菜々緒の忍者ファッションにさぞや期待した視聴者も多かったと思うが、フタを開けてみれば令和の忍者なのでジョギングにでも行くようなスタイル。

 視聴率も現在5%台といまひとつふるわないのは、菜々緒のくノ一ファッション、すなわちお色気不足が原因ではないか、と。

 とはいえ、くノ一というだけで、なにやら特別感も出て、想像力もあれこれ膨らむのだからドラマには得難いキャラといえそうだ。

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