洋画低迷が議論されるが実写の邦画離れも深刻…観客を呼べる映画は「アニメだけ」
ただ、「洋画離れ」の分だけ、日本の“実写映画”に流れているわけじゃない。昨年は興収1位の「ONE PIECE FILM RED」(8月公開=197.0億円)をはじめ、4位までアニメが独占。実写は、「キングダム2 遥かなる大地へ」(7月公開=51.6億円)の5位が最高なのだが、それだって原作はコミックだ。
「国内でも国外でも売れる邦画は、今はアニメだけ。観客がお金を払ってまで映画館に足を運ぶのは、テレビでは見られない映像がそこにあるからです。アニメならそれも可能ですが、製作費をかけられない日本の実写映画では難しい。大半がドラマの延長レベルです。実写で“キラーコンテンツ”になり得るのは、ハリウッド並みとは言いませんが、2ケタ億円はかけた作品でしょう。例えばそれがNetflixのドラマだったりする。課金してでも見たくなる映像をつくっていますからね」(前田有一氏)
木村拓哉(50)主演の映画「THE LEGEND & BUTTERFLY」が“製作費20億円”とかで大騒ぎになったが、どうやら実写の邦画離れも深刻か。