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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

還暦過ぎてもアップデートを欠かさない 柳沢慎吾の終わらない青春

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 売れっ子になった彼は20代半ばの頃、ドラマを5本かけもちし、頭の中がパンパンになって「やめたい」と思うようになった。そのとき声をかけたのが、樹木希林だった。「『自分で好きで入ったでしょ? この芸能界。だったら最後までやんなさいよ』って」「『今は大変だけど、一日一日はホント早いのよ』って。ホントその通りですよ」(フジテレビ系「ボクらの時代」20年10月18日)

 一日一日を満喫し、現場が明るい雰囲気になるようにコミュニケーションを取り続けるのが、柳沢のポリシー。共演した伊藤沙莉は「現場では一生笑ってろ」と教えられたと明かす(マイナビ「マイナビニュース」18年4月5日)。その言葉通り、柳沢は「本当に待ち時間を待ち時間と思わない感じ。ウワサはかねがね…という感じだったんですけど、本当に一生しゃべってるんですよ!落語みたいに、1人何役もやる」(同前)ような状態だったという。そうした雰囲気づくりによって、自分自身の気持ちも高めているのだろう。

「15歳から18歳までが青春時代、あとの残りは青春なんですよね。いくつになっても」(テレビ東京系「チマタの噺」19年10月8日)と言うように、柳沢慎吾の青春は終わらない。

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