著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

「楽しい」をつくり続けてきたテレビタレント中山秀征の矜持

公開日: 更新日:

「僕はテレビタレントです」
(中山秀征/日本テレビ系「マツコ会議」6月3日放送)

 ◇  ◇  ◇

 1993年からの「TVおじゃマンボウ」以降、「ラジかるッ」「おもいッきりDON!」「DON!」「シューイチ」(いずれも日本テレビ系)と、30年間途切れることなく生放送のMCを続けている中山秀征(55)。そんな彼が自らの肩書について語った言葉を今週は取り上げたい。「テレビタレントがキャスターをやらせてもらったり、お芝居をやらせてもらったり、歌を歌わせてもらってる感じ」と続けた。

 中山は「第2の吉川晃司オーディション」に合格してデビュー。しかし、早々に歌も芝居も向いていないと判断された。ちょうどその頃できた渡辺プロのお笑いセクションで「BIG THURSDAY」が結成される。後に相方となる松野大介や石塚英彦、作家として三谷幸喜もいた、このユニットに中山は参加した。やがて「ABブラザーズ」として活動を始めるも、とんねるずダウンタウンらに押され苦戦した。

 本人は「僕の場合はコンビが解散間際、ピンでなんとかしなければという時に、苦肉の策がレポーターからのMCだった」(東洋経済新報社「東洋経済オンライン」16年11月29日)と振り返る。大きなターニングポイントになったのは、92年からMCに起用された「DAISUKI!」(日本テレビ系)だろう。この頃、特にお笑いに対して一家言ある人たちの間から、中山に対する風当たりは強かった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」