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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

還暦過ぎてもアップデートを欠かさない 柳沢慎吾の終わらない青春

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「一日警察署長をやらせてもらったときに、本職の方が、昔は『ウーーー』だったんですけど、今は『アーーー』なんですよって」(柳沢慎吾/TBS系「ラヴィット!」6月6日放送)

  ◇  ◇  ◇

「ひとり再現界のレジェンド」として番組に登場した柳沢慎吾(61)は、鉄板の持ち芸「ひとり警察24時」や「ひとり甲子園」を披露。パトカーのサイレンの音を演じる際、「アーーー」と言っていることを指摘され、「変わったんですよ」と理由を明かした言葉を今週は取り上げたい。

 変わったのはサイレンの音だけではない。無線を再現する際は、たばこ箱ではなく、アポロチョコのビニールカバーに。これは「子供たちもやると思うんで、お菓子でできないかって言われて。それで用意して、これが音響が良かった。(箱も)絶対に潰れない。オートバイの音もできるの」(フジテレビ系「ぽかぽか」2023年3月23日)というのが、その理由だ。還暦を過ぎた今も、アップデートを欠かさない。

 柳沢は1978年、「ぎんざNOW!」(TBS系)の「素人コメディアン道場」で第19代チャンピオンとなり、芸能界デビュー。もともと俳優に憧れ、いわゆる「青春ドラマ」に出たいと思っていた柳沢は「3年B組金八先生」(TBS系)で俳優デビューを果たすと、「翔んだカップル」(フジテレビ系)、「ふぞろいの林檎たち」(TBS系)などに出演し、性格俳優としての地位を掴んでいった。

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