関水渚は柔らかい役柄とも好相性 「王道ヒロイン」の魅力も持つ
関水渚は、まだ一般的には「誰もが知っている」というところまでの知名度はないが、コアな支持を得ている女優だ。
出演したドラマや映画を見た人をとりこにする演技ができる彼女は、女優としてのイメージを色にたとえるなら、深い群青色。彫りが深い、野性味を秘めたビジュアルも持ち味となっている。
学者の中に異論もあるようで最近はそういう分類をあまり聞かなくなったが、縄文顔/弥生顔で言えば、関水渚は縄文顔で、同系統のルックスの女優には今田美桜・広瀬すず・松下奈緒らがいる。
同じ縄文顔タイプでも、広瀬すずの場合は、初期は爽やかな王道ヒロインの役が多かったが(唯一の例外作は李相日監督の映画「怒り」)、最近は力強い演技も見せるようになってきた。
反対に関水渚は、今まで力強い役柄が多かったが(「八月は夜のバッティングセンターで。」「元彼の遺言状」はともに気が強い女性の役だった)、花王「キュレル」のCMが示しているように、柔らかい役柄との相性もよく、王道ヒロインの魅力も持っている。今後は爽やかで透明感がある役柄が増えて、幅広い層に愛されるヒロイン女優になるはずだ。