ノンフィクション作家・本橋信宏氏がジャニーズ性加害問題を断罪「見て見ぬフリを続けてきたメディアの責任は重い」

公開日: 更新日:

あの頃、しっかりと問題視して取り上げていれば

 35年前の1988年、一連の性被害告発の“原点”である元フォーリーブスの北公次による「光GENJIへ」(データハウス)の構成を務めたノンフィクション作家の本橋信宏氏はこう話す。本橋氏は、当時の内幕を描いた「僕とジャニーズ」(イースト・プレス)を上梓したばかりだ。

「当時を思えば感無量です。あの頃、ジャニー喜多川氏によるジャニーズJrへの性加害は噂レベルであって新聞やテレビなど大手マスコミに話を持ちこんでも鼻で笑われました。当時は性加害といえば、99%は男性が加害者、女性が被害者だと信じて疑わない“マッチョイズム”が蔓延していました。男性による男性への性加害など、まともに語ることさえ次元が低いと見られ、一笑に付されてしまう風潮がありました。警察もまともに取り扱ってくれなかったのです」

 本橋氏は続ける。

「同時に、“見て見ぬフリ”を続けてきたメディアの責任は重い。あの頃、しっかりと問題視して取り上げていれば、ここまで被害は拡大しなかったのではないか」

 ジャニーズ事務所に媚びへつらい、被害を知りながら頬かむりしてきたメディアは共犯者である。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 3

    立花孝志氏の行為「調査要求」オンライン署名3万6000件に…同氏の次なるターゲットは立憲民主党に

  4. 4

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    斎藤元彦知事に公選法違反「買収」疑惑急浮上しSNS大炎上!選挙広報のコンサル会社に「報酬」か

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議