「鬼滅の刃」も米国人には「なんで…」 女性の胸の谷間が日本のアニメから消滅する?

公開日: 更新日:

「確かに主人公の炭治郎の妹で“鬼化”した禰豆子なども設定は10代前半なのに、胸元を開いて谷間を強調して描かれています。が、70年代の『キューティーハニー』とか80年代の『まいっちんぐマチコ先生』など“お色気”が売りの漫画を見て育ったベテラン世代からすると、あの程度は全く気になりませんが……」(中堅出版社編集者)

■日本も性的な表現に敏感に

 もっとも、それは国内に限った話で、その日本も性的な表現にうるさくなってきている。

「お色気漫画、アニメは日本の伝統芸みたいなもので、『鬼滅の刃』ぐらいの表現はスルーする人もいるでしょうが、幼少期に健全なディズニーアニメで育った米国人にすれば、『なんで?』と疑問に思うのも当然でしょうね」と映画批評家の前田有一氏はこう話す。

「たとえば米国の実写の撮影現場には、セクハラなどハラスメントの専門家が入るようになっています。それほど性的な表現に慎重になっている。そうした世界の潮流にはもう抗えません。日本のアニメが国内で細々とやるつもりなら、胸を強調したコスチュームも日米の文化の違いで済まされるかもしれませんけど、グローバルな展開を考えたら、路線変更もやむなしでしょうね」

 表現は自由だが、自由にも制約がある。禰豆子のような胸の谷間も消滅する運命か。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」