高木ブーの当たり役「雷様」秘話…「長さんに怒られる方がよくウケるの!」
1969年から80年代と「8時だョ!全員集合」で日本中を大爆笑で席巻した、ザ・ドリフターズの高木ブーさん。
当たり役といえば雰囲気とキャラクターがドンピシャでハマった「雷様」。番組のゲストでお話を伺った時も、一番楽しかったことに「みんな楽しかったけど、やっぱり雷様かな」と顔をほころばせていらっしゃいました。理由を聞くと「だってなんにもしなくていいんだもん」「台本なんてないの、その時の気分で話すだけだから」。
トミーズの雅くんが「完全フリートーク?」と問うと「フリートークなんて上等なものじゃないですよ。ただの世間話」「構成台本もナシ?」「なんにもないの。だから間違えることがないから、長さんに怒られることも減ったの!」「減ったいうことはそれ(雷様)でも怒られてたんですか?」「もっと気の利いたこと言えないのかよ? ちょっとは考えなさいよ! とかはいつも言われてたかな」と、満面の笑み。
「笑てる場合やおまへんやん! コントの時はどうしてましたん? 覚えられへんのですか? 覚えへんのですか?」「どっちかっていうと覚えない方かな?」「覚えなはれ! 仕事ですやんか!? ウクレレの譜面とか覚えてはるでしょう?」「あれは好きなことだしハワイアンバンドは仕事だったからね」「いやいやコントも仕事ですやんか? 嫌いでしたん?」「好きですよ、楽しいし。でも僕が間違って長さんに怒られる方がよくウケるの! だからあれはあれでいいんじゃないかな」「ええことない! ええことない!」と畳み掛けると、「でも間違った時の方がちゃんとやった時よりウケるんだもん。じゃぁ、間違った方がいいでしょ?」とまるで禅問答のような愉快なブーさんでした。