「朝まで生テレビ」をスパッと打ち切れないテレビ朝日“あっちもこっちも田原組”のお家事情
スパッとやめてしまえば、“伝説の名物番組”のまま終われるし、田原も老体に鞭打つこともない。が、どうやらテレ朝側にやめたくない“気分”があるらしい。
「早河洋会長、渡辺信太郎・報道局統括部長は、朝生初期からプロデューサー、ディレクターとして関わっていました。そのころは、朝日新聞からの天下りや出向記者が局内で幅を利かせていて、そんな中で、早河さんらプロパーが田原を担いで苦労して立ち上げたのが朝生です。彼らはテレ朝が視聴率3冠王になったいまも、自分たちの原点は朝生=田原という思いが強いんです。また、現在の鈴木裕美子チーフプロデューサーや吉成英夫チーフディレクターは、田原が日曜朝の『サンデープロジェクト』の討論進行役だった時も担当で、構成作家の久利一さんは田原の番組をずっと担当しています。つまり、今のテレ朝はあっちもこっちも田原がらみなんです」(メディアアナリスト)
そんな「田原組」にしてみれば、田原の番組がなくなるのは自分のテレビマン人生が終わるような気分だろうし、周囲も「もう打ち切りにしましょう」と言い出しにくい。そんな恩義のある田原に、「死ぬまで朝生はやる!」と宣言されたら、首に鈴をつけられる人はいよいよいない。