「朝まで生テレビ」をスパッと打ち切れないテレビ朝日“あっちもこっちも田原組”のお家事情
討論番組というより、討論バラエティーのテレビ朝日系「朝まで生テレビ!」は、今月27日深夜の放送でついに地上波から消える。1987年のスタートから37年半、左からも右からも、上からも下からも叩かれ、毀誉褒貶にぎやかなところが番組の魅力だったが、あわや殴り合いかという映画監督の大島渚と作家・野坂昭如も、憤激してスタジオを出て行ってしまった評論家の西部邁も鬼籍に入り、最近は90歳の司会、田原総一朗がひとり暴走して盛り上げるしかなく、評判はがた落ちだった。
「かつては本気で怒鳴り合うライブ感にワクワクしたものですが、いまはみんな行儀がよくて、政治家も小粒。田原さんが本番中にうたた寝していたことも、間違いなく何回かありましたよ。熱量低下は著しく、番組として終わっていることははっきりしている」と、かつて出演していた評論家は残念がる。
10月からはBS朝日に移り、その月の最終日曜夜7時から2時間、タイトルもそのままで継続されるという。しかし、いつまで続くことやら。
あしたは休みという深夜の放送だったから、とんでもない脱線も暴論も面白がられたが、くた~っとした日曜のゴールデンタイムに、暑苦しいナマ激論なんて誰が見たがるのか。消滅は時間の問題だろう。