私だけが知る「アイドル三田寛子」の“真の姿”…それは約40年前のイベントでの出来事
しっかりした口調の標準語で「すいません確認させていただきます。私が田尾さんにご挨拶をしてからこの質問をすればいいわけですね。わかりました」と15分ほどのコーナーの原稿用紙数枚の内容をキッチリおさらいされて「よろしくお願いいたします」とあらためて頭を下げられる姿を見ながら「人、変わってるやん! 三田寛子ちゃうやん!」と結構な衝撃を受けたことを今でもハッキリ覚えています。
そして「笑っていいとも!」の三田さんのコーナー音楽が流れ舞台へ。田尾さんに近づくと「どうも~お久しぶりです~」といつものおっとり口調の“テレビで見る三田寛子”さんになっていました。
近しいスタッフの方は当然ご存じだったでしょうが「アイドル三田寛子」の“真の姿”を私だけが知ったようでうれしくなりました。関西人にとって関西弁はなかなか抜けないし、関西弁のまま通す方もいる中で、仕事に関してはちゃんと標準語で話す。自分の求められているキャラクターへ瞬時に切り替えられるクレバーさとスマートさ。花火のようにすぐに消えてしまったアイドルとは違い、三田さんはドラマにも出演され、女優として活躍されていましたが、そんなクレバーさが演技にも反映され、数多くのオファーが続いたのだと思います。