桧山氏が指摘する通り、1947年から49年の「第1次ベビーブーム」に生まれた団塊の世代は、2025年に全員が75歳以上の後期高齢者になる。テレビの視聴習慣もバッチリあるこのボリュームゾーンを狙ったNHKの戦略が奏功したというわけだ。
「紅白といえば、かつては若い人にはわからないじいちゃん、ばあちゃんが好む演歌もたくさん歌われていました。今回の好評に味をしめたNHKは、来年以降も、新たな高齢者となったこの世代、そしてそのちょっと下の50~60代を狙った80~90年代の楽曲をどんどん出してくるでしょうね」(桧山氏)
いっそ中高年をメインターゲットにした番組に振り切ってみてはどうか。