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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

闇営業問題で揺れる吉本と社長入院で激震のジャニーズ

公開日: 更新日:

「闇営業」問題は謹慎処分を受けた芸人から所属していた吉本興業の闇の部分に矛先は変わってきている。所属芸人およそ6000人に対してマネジャー250人程度。これではピラミッド型の底辺にいる芸人たちに目が行き届くはずもない。公平とは程遠い。たまに仕事が入っても、「ライブに出てギャラは500円」という芸人まで現れている。その仕事すらいつ入るかもわからない。生活のためにバイトする芸人も普通にいるが、闇営業のほうが手っ取り早いし高額。結果、反社会団体の宴席だったという図式。吉本幹部は「反社会の人との交際根絶」を強調するが、根本的な問題は吉本の体質にある。

 闇営業を巡り、テレビの一線で活躍する芸人のなかには「契約書もない」「事務所と芸人の取り分が不透明」などと堂々と非難する動きが出てきている。世論を味方に芸人たちが立ち上がり吉本に抗議に出る可能性もゼロではないだろう。

 芸人界の帝国「吉本」が揺れるなか、男性アイドル界の帝国「ジャニーズ事務所」にも激震が走った。事務所の創設者・ジャニー喜多川社長(87)が解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血で入院治療中であることが正式発表された。6月18日に入院して以降、連日のように病院に駆けつける所属タレントたちの様子に、「かなり深刻な状態では」とさまざまな臆測が流れていた。業界内でも「大丈夫?」と心配する声がしきりに聞かれた。それほどジャニー氏の入院は大きな衝撃を与えた。

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