擁護なし…“闇営業問題”発端のカラテカ入江は本当に悪人か
入江が適当な男だから、というのではない。本人はその逆、真面目で、超のつくマメな男だ。たとえば正月、「友だち5000人」とされる人脈にひとりずつ、電話をかけ、「今年もよろしくお願いいたします」と挨拶していったりしている。これまで、してきた。
ソフトバンクの和田毅投手が「世界の子どもにワクチンを日本委員会」を通じ、公式戦で1球を投じるごとにポリオワクチンを10本など、寄贈しているように、入江も友だちが1人増えるたびに、ワクチンを寄贈してきた。売れていない頃から。それがほとんど知られていないのは、入江が公にしていないからだ。良いことは黙ってやるものという美徳というか、信念が入江にあったとしたらどうか。これだけメディアや世間からバッシングを受け、闇社会の関係者のように扱われてなお、ワクチン寄贈などを明らかにしていないとすれば、芯のようなものも入江には感じられる。
その入江が、直(闇営業)に従事していたのは、吉本興業だからという背景が大きいように見える。たとえば騒動の1週間ほど前、「こんな仕事があるけど」と、ある芸人が直での営業を持ちかけられた。