擁護なし…“闇営業問題”発端のカラテカ入江は本当に悪人か
仕事が欲しいのはサラリーマンでも芸人でも同じ。だが彼はこう答えた。
「いいっすねえ。すぐマネジャーに相談してみます」
所属事務所から、仕事のチェックを受けるよう教育されているのだ。それが普通で当たり前だが、そういうセーフティーネットが吉本には全くないか、あっても機能していなかった。
吉本は反社会的勢力との決別を宣言し、ギャラや契約などタレントの待遇改善を打ち出している。だが、これが絵に描いた餅にしか見えないのは、歴史が証明している。
いまテレビ業界では「入江リスト」が出回り、関係のある企画などは「ばらし」、入江擁護の声は全く聞こえてこない。その入江人脈で仕事をつかみ、成り上がっていった鈴木おさむらは、据わりの悪い思いをしているのではないか。トカゲのしっぽ切りで、生き残った自分は、知らぬ存ぜぬでは、虫が良すぎる。明日は我が身、人のふり見て我がふり直せなどはもはや死語か。=つづく
▼匿名放送作家「Z」
テレビ業界歴四半世紀、民放各局を股にかけて活躍中の現役放送作家。