広告営業は泥臭く地味…でもそれが好きなんだと思います

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栗岡雅宏さん(メディアビジネス局メディアビジネス部所属/2012年入社/駒澤大学法学部卒)

【泥臭く地味だけど好きな仕事】

 私は中途入社組です。日刊ゲンダイに入る前は、屋外の交通機関などを媒体にした「交通広告」に特化した広告代理店に新卒で入社し、3年間営業をしていました。電話をかけまくる電話営業が主で、時には飛び込み営業も行う泥臭く地味な仕事でした。広告業界は華やかな世界と思われがちですが、実際は全然違いますよね。

 そこで3年働き、「違うことに挑戦したい、自分の力を試したい!」と思い始めたタイミングで、縁あって日刊ゲンダイに入社することになりました。今も広告の仕事をしているので、営業という職種が好きなんだと思います。

【勉強しては恥をかき…の繰り返し】

 クライアント(広告主)とメディアの間で広告掲載の橋渡しをする広告代理店と、広告を掲載してもらう側の「媒体社」では、仕事の中身も微妙に違います。代理店時代はルーティンの仕事が多く、会う人も限られていて、一緒に仕事をするのも同年代の方が多かったです。けど、日刊ゲンダイに来てからは色んなジャンルの人と会い、ひと回りもふた回りも歳の離れた方と一緒に仕事をする機会が増えました。最初のうちは苦労しましたね。人と会うたびに自分がいかに無知であるかを知らされ、そのたびに勉強し、また恥をかいて……の繰り返し。相手が何を求めているのか、どんなプランだと相手は乗ってくるのか、などを常に考え、勉強する日々を重ねたことで、少しは成長できたのではないかと思います。ずっと年上の方の話を聞くのは苦痛に感じる人もいるかもしれませんが、その1つ1つが仕事の糧になると思えば、面白く感じられるものですよ。

 ゲンダイの仕事も地味ですよ?(笑)。けど、営業マンはいい意味で地味な人間じゃないと務まらないと思っています。クライアントから広告費をいただいている以上、自分が目立っちゃダメ。主役は企業、自分ではないのです。

【“コロナ禍での営業法”を模索中】

 コロナの影響で、働き方もだいぶ変わりましたね。とにかく営業が難しくなりました。打ち合わせなど面談は今もリモートが多いですし、どうしてもクライアントとの距離が離れる感覚があるので、その距離感をどう詰めればいいか模索の毎日です。

 日刊ゲンダイでも可能な部署は一部で在宅勤務を導入していて、広告部の社員も在宅で仕事をすることが増えました。自己管理などの責任が大きくなったことを感じています。

【若い世代で新メディアを創造したい】

 今はコロナ禍で難しいですが夜の宴席があったり、広告営業はプライベートと仕事をキッチリ分けるのがなかなか難しい仕事です。この仕事はプライベートの経験が仕事に生きることも多いので、プライベートも仕事のうち、仕事もプライベートのうち、と思えるような人がフィットするんじゃないでしょうか? ちなみに私はキッチリ分けたい派なのですが……(笑)。

 日刊ゲンダイは2020年に創刊45周年を迎えました。先輩方が支えてきたこのメディアを、次は私たちが担わなければならないと思っています。今は主に紙、デジタルのジャンルで展開していますが、その築いてきた45年の歴史にプラスアルファの価値を加えた新しいメディアを創造していかなければ、と感じています。そんな歴史を一緒に作れる人が入ってくれるといいですね。

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