競馬記者になったからには大きなレースで大穴を当てたい!
内藤茉里奈さん(第二編集局レース編集部所属/2017年入社/日本大学経済学部卒)
【競馬好きが高じてそのまま仕事に】
もともと動物が好きで、中でも一番好きだったのが馬でした。高校生の頃にテレビ中継で、ウオッカとダイワスカーレットがデッドヒートを演じた秋の天皇賞(2008年)を見て競馬に関心を持ち、実際に競馬場に足を運んで一気にその魅力にハマりました。さすがに馬券は買いませんでしたが(笑)。
大学に入って、身内が日刊ゲンダイで競馬記者をやっている人と知り合いであることを知り、その紹介でアルバイトをすることに。自然な流れで採用試験を受けて入社し、競馬を中心に公営ギャンブルを担当するレース編集部に配属されました。
【「降版作業」は緊張の連続】
「女性で競馬記者になることに抵抗はなかったか」ですか? いや、全くなかったです。むしろ、昔から「いかにも女子っぽい雰囲気」が苦手だったので、さっぱりした男社会の人付き合いは性に合っていますね。友達とかからは「へー、意外だね」という声が多かったのですが、自分は逆に「どこが意外なんだろう?」と思ったくらい。
アルバイトをしていたからわかってはいましたが、編集部は堅苦しくなく、自由で働きやすい環境です。時おり冗談が飛び交うなど和やかな雰囲気ですね。しかし毎週末、中央競馬の枠順が確定する日の「降版作業」は途端に緊張感が走って気が抜けない雰囲気になります。
「降版作業」は紙面のデータを印刷所に送る作業のこと。枠順確定がある日はだいたい朝の10時すぎに行われます。約30分という限られた時間の中で確定通りに枠順を並び替え、データに誤りがないか確認して送信する作業をしなければならないので、目が回る忙しさです。販売店へ新聞を配送する関係で遅れるわけにはいかないので、ミスを見つけると目の前が真っ暗になります。
【全国の競馬ファンに恥ずかしくない記事を】
初めて自分の原稿が新聞に載った時は、嬉しさと同時に気恥ずかしさもありましたね。先輩方のコラムと読み比べるとどうしてもデータの調べ方が甘かったり、言い回しがくどかったりと未熟な部分が目立って、これを全国の競馬ファンに読まれてしまうのか、と。その気恥ずかしさが、もっと競馬を勉強して、根拠が明確で読んだ人を納得させられる、それでいて当たる予想コラムを書かなければ、という原動力になっています。
それと、デスクワーク中心とはいえ、長時間働いていると周囲との体力差を感じる時があります。割とタフさを求められる仕事かなと思うので、自己管理にも気を付けるようにしています。
コロナの影響は業務上では思ったより受けていないですね。会社の共有ネットワークに繋げれば、原稿は自宅からでも送れますし、特に不便なく働くことができています。
【「ン百万馬券的中!」を予想したい!】
競馬記者になったからには、やっぱり大きなレースで大穴を当てたいですね(笑)。「ン百万馬券的中!」みたいな見出しに憧れます。あくまで夕刊紙ではありますが、競馬専門紙に負けないくらい充実したコンテンツを目指しています。
時間内に原稿を書き上げなきゃいけないなど、大変な面もたくさんありますが、自分のコラムが紙面に載ると嬉しいですし、やりがいのある仕事です。レース編集部だけじゃなく、どの部署もフレンドリーな方が多い会社です。一緒に頑張って仕事ができる仲間になってくれると嬉しいですね。
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