夫の会社でマウントされ、モヤモヤ…私が女友達に抱いた違和感の正体とは?

公開日: 更新日:
コクハク

友人の悩みに違和感

【解消されない夫婦のモヤモヤ】

 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。

 今回は、先日久しぶりに会った女友達に抱いた違和感についてのお話です。

 夫が経営している会社の事務仕事をしているという友人とランチをした時のこと。事業がうまくいっていてとても忙しいようで、

「うちのスタッフが~」
「新しい店舗がうまくいくか心配でぇ~」


 といった発言が多く、「うんうん」と聞いていたのですが、なんだかモヤモヤしました。

彼女のものではなく、夫のもの

「なぜこんなに彼女の発言に心がざわつくのだろう」

 これを深掘りしてみると、単純に“金持ちマウントを取られたから”という嫉妬の感情もゼロではありません。しかし、それ以上に自分は何のリスクも取っていないのに、自分の会社かのような口ぶりに、違和感を抱いたのだと思います。

 会社を経営しているのは彼女ではなく、彼女の夫。銀行から何千万円の借入をしているのも、彼女ではなく彼女の夫です。

 夫婦とはいえ、他人ですよね、と私は思うのです。

自分で0→1を生み出す

 私はキャリアも実績もないままフリーのライターになってしまい、後悔したことは一度や二度ではありません。今でも収入に波があるので、正直毎月不安です。

 しかし、自分の力で稼いでいるという事実は自分にとっての自信になっています。

 たとえば、自分が書いた記事が多くの人に読んでもらえたときや、YouTubeの再生回数が10万回を超えて多くのフィードバックがもらえた事実が、私を支えています。

 おそらく私は、自分の手で生み出していないのに、人のものに乗っかってマウントを取ったり、自分の手柄のように話したりする人が嫌いなんだ、と気づきました。

健やかなる時も病める時も同じでいられる?

 夫婦なので、結婚している期間に協力して築いた財産は共有財産です。ただ、資産も会社も安定して利益を生むだけではなく、失敗して借金を背負う可能性もあります。

 夫の会社や資産でマウントを取る人は、負債を抱えて、メンタルがやられて沈んだときにも同じように支えてあげられるのでしょうか。

 ダメになったときこそ、本当にパートナーの苦労やリスクを理解していたのかが試されるでしょう。

自分の思うように生きられてない

 夫マウントする女性は、2パターンに分けられると思っています。一つは、こんなに稼げる素敵な夫と結婚できた私すごいでしょ? という女としての価値を誇示したいタイプ。

 二つ目は、自分の人生を思うように生きられていないタイプではないでしょうか。本当はやりたい仕事があったのに、何かしらの理由で諦めざるを得なかった人はまだ良い方です。

 そもそも、何の目標もなく、なんとなく生きている人は自分に自信がなくて、夫マウントしている可能性も。夫マウントを取られたことで、改めて私は自分自身の力で何かを成し遂げたい気持ちが強いと再認識できました。

 友人の発言にモヤモヤしたのも、自分が直面している不安や葛藤が影響しているのかもしれません。他人と自分を比較することで、自分が何を大切にし、どのように生きたいのかを見つめ直すきっかけとなる出来事でした。

(まめ/フリーライター)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    大谷を襲う「申告敬遠禍」…不動のリードオフマン離脱は本塁打王争いの行方にも影響必至

    大谷を襲う「申告敬遠禍」…不動のリードオフマン離脱は本塁打王争いの行方にも影響必至

  3. 3
    南果歩は艱難辛苦を乗り越え60歳で“玉”になった 夫の不倫が原因で2度離婚も初孫誕生に歓喜

    南果歩は艱難辛苦を乗り越え60歳で“玉”になった 夫の不倫が原因で2度離婚も初孫誕生に歓喜

  4. 4
    「あぶ刑事」で鈴江刑事役の御木裕さんは今…小細胞がんで2年半闘病も「節制はしていません」

    「あぶ刑事」で鈴江刑事役の御木裕さんは今…小細胞がんで2年半闘病も「節制はしていません」

  5. 5
    悠仁さま「東大合格計画」は推薦50%時代に悪手なのか…お茶大付→筑付と地歩を固めた集大成

    悠仁さま「東大合格計画」は推薦50%時代に悪手なのか…お茶大付→筑付と地歩を固めた集大成

  1. 6
    絶好調!大谷がオンボロ投手陣相手にますます本塁打荒稼ぎの予感 25日から投壊中のホワイトソックス戦

    絶好調!大谷がオンボロ投手陣相手にますます本塁打荒稼ぎの予感 25日から投壊中のホワイトソックス戦

  2. 7
    天才子役と呼ばれた斉藤こず恵さんは3年前に22歳年下と“コロナ婚”「イケメンゆえ、最初は詐欺かと…」

    天才子役と呼ばれた斉藤こず恵さんは3年前に22歳年下と“コロナ婚”「イケメンゆえ、最初は詐欺かと…」

  3. 8
    大谷翔平の怒りは収まらず…日テレ&フジ「自宅空撮」で“ドジャース出禁”のその後

    大谷翔平の怒りは収まらず…日テレ&フジ「自宅空撮」で“ドジャース出禁”のその後

  4. 9
    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10
    専大松戸の遠征事情…私がほとんど「千葉県以外、関東圏内」の学校としか練習試合を組まない理由

    専大松戸の遠征事情…私がほとんど「千葉県以外、関東圏内」の学校としか練習試合を組まない理由