著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

子供の人間爆弾を讃えた東條英機

公開日: 更新日:
徴兵検査を視察する東條英機首相兼陸相(1942=昭和17=年4月18日)/(C)共同通信社

 太平洋戦争の期間の3分の2を担った東條英機が、昭和20(1945)年8月15日に至る5日ほどの間、どういう心理状態にあったか。そのことを明かす資料が、十数年前に日本経済新聞の記者と半藤一利、そして私の3人で、東京裁判で却下された資料、文書を検証している時に発見された。弁護団長の…

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