石原都政で“懐刀”と呼ばれた元副知事が明かす 小池都知事の父親は「大ボラを吹く人でした」
濵渦武生(元東京都副知事)
リレーインタビューの最後は、石原慎太郎元都知事の「懐刀」と呼ばれ、石原都政で副知事を務めた濵渦武生氏。実は小池百合子知事の父・勇二郎氏(故人)と大学生の頃に知り合い、勇二郎氏の選挙を手伝ったこともある。その父から直接、「百合子はアラビア語が全然できない」と聞かされたという。
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「勇二郎さんは大ボラを吹く人でしたね。自分は海軍の将校だったと言うわけ。でも、どうも話がおかしい。私の親父は終戦時に海軍大尉だったんです。で、いろいろ話を聞くと、ケッケッケッと笑って『君ね、嘘も100回言えば本当になる』と言う。驚いたよ。細かく詰めていくと天才的に話をそらす。百合ちゃんもそれを踏襲している」
濵渦氏が勇二郎氏と知り合ったのは、参院議員に初当選した石原が立ち上げた政治団体「日本の新しい世代の会」だった。関西地区の専務理事をしていたのが貿易商の勇二郎氏で、濵渦氏は学生部の理事。勇二郎氏が1969年の衆院選に旧兵庫2区から無所属で立候補した際、石原から「手伝ってやれ」と言われ、選挙事務所となった尼崎支部で専従で活動した。支部長は後に国会議員になった鴻池祥肇元防災担当相で、共に勇二郎氏の選挙を手伝った。