自民“前裏金議員”亀岡偉民氏 現金バラ巻き失笑釈明とお家事情…公選法違反で年内立件へ
翻って亀岡氏も悪質だ。民報によると、10月に地元で行われた複数の祭礼に顔を出し、関係団体に現金1万円程度ずつ配布。会員ではないのに「会費」名目で現金を封筒に入れて渡したとされる。振るっているのが、亀岡氏の釈明だ。文化・芸術振興のため有志で約20年前に始めた基金からの拠出だと強調し、「管理していた人の遺志を引き継ぎ、届けているだけで問題はない」と強弁したという。仮にそうだとしても、微妙な時期に手渡しはない。
亀岡氏は落選まで党県連会長を務めていた。
■支部長争いが激化
「子供じみた言い訳に県連内でも失笑が漏れていますが、この一件は衆院選挙区の支部長争いとは無縁ではありません。『10増10減』のあおりで県内は1減。選挙区で連敗中の亀岡氏は1区に居座ろうとし、2区は根本匠元厚労相の長男が世襲した。3区は裏金による非公認で落選した上杉謙太郎元議員がしがみつき、4区は新人が当選。国政進出を狙う地方議員からすれば空席が出ない。そうした中、亀岡氏の露骨な動きを目撃した関係者が当局にチクり、動かぬ証拠を提出したようです」(地元政界関係者)