大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?
ルー大柴も真っ青な「横文字トゥギャザー」っぷりだが、どうやらホテルやサーキット、プールなどを整備したいらしい。府・市は今春にも基本計画を策定する方針を掲げる。
トントン拍子で跡地活用計画を進める一方、“万が一の備え”はおざなりである。
18日の衆院予算委員会で、立憲民主党の今井雅人議員が万博の赤字補填について追及。運営費1160億円を賄えない場合、国費で穴埋めするのかどうかをただした。
入院中の伊東万博相に代わり答弁に立った武藤経産相は「赤字になるとは想定していない」「万が一赤字になった場合は博覧会協会(万博協会)も交え関係者と相談する必要がある」と主張。当初は国庫負担もあり得るような口ぶりだったが、最終的に「国庫による負担や助成は行わない」と明言した。
国も大阪府・市も経済界も赤字を補填するつもりはないが、運営費の8割超を賄う肝心のチケット販売は振るわない。前売りチケットの販売状況は目標1400万枚に対し、今月12日時点で約780万枚。
先月23日に開催された経産省の万博予算執行監視委員会で、委員から運営費と収入のバランスを疑問視されたが、協会は「今後の様々なキャンペーンに加え、旅行ツアーやインバウンドの効果が会期前に出てくる」と超がつくほど楽観が過ぎる。