WOOC 阪谷泰之社長(1)就職氷河期に「再建中」の不動産会社に入社
大学では、1年次に遊びすぎて留年も経験した。
「2年生からはアルバイトを始め、主に飲食店で働いていましたね。お好み焼き屋、焼き鳥屋、最後はホルモン焼き屋で働きました。結局卒業するのに5年かかりましたよ(笑)」
大学卒業後は、就職氷河期の中、マルコー(現APAMANに吸収)に入社。ワンルーム投資用マンションを販売する会社だった。
「就職活動では、集団面接があまり好きではなかったんです。人を品定めするような場は苦手で。マルコーは1社目で受かったので、そこで就職活動を終えました。再建中の会社だったので、むしろいい経験になると思ったことも決め手でした」
会社では順調に出世していく。本社の管理部門から始まり、半年から1年ごとに部署を異動しながらさまざまな経験を積んだ。
「管理部門では、オーナーさんへの対応や賃貸の収支計算などを担当していました。トラブル対応や訴訟対応など、現場の営業とは違った経験ができたと思います」
飽きっぽい性格も、仕事では強みになったという。
「同じ仕事を1、2年やると飽きてしまうんです。だから新しいプロジェクトや部署異動は逆に歓迎でした」
しかし、会社の買収を機に、阪谷の心境は変化していく。 (つづく)
(ライター・いからしひろき)