進次郎「人生いろいろ」作戦の勝算…総裁選演説会で“家族切り売り”実母との初面会を明かす

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 机上の原稿をチラチラ見ながら、持ち時間10分のうち約2分を身の上話に費やした進次郎。公の場で複雑な家庭環境を語るのは珍しい。自身も2児の親となって心境が変わり、今年初めて実母に会いに行き、「会って良かった」と訴えた目はうっすら涙で潤んでいた。

「43年間、会うことなく、名字も違う。それでも家族は家族。そんな人生を歩んできたから、誰もが自分らしい、一人一人の多様な人生に選択肢を広げる政治家として生きていく」と続け、進次郎は「人生いろいろ」を強調。素人女性が波乱に満ちた生涯を披露し、1曲熱唱していた昭和の「のど自慢」番組を思い出す。

「進次郎氏の陣営にはPR会社やメディア対策の専門家が入り、イメージ戦略を全面バックアップ。ネクタイの色からシンボルカラー、演説内容まで練り上げているようです。政策立案は支援する議員や官僚が担うのでしょうが、大衆受けを狙う『キャラ付け』や『ストーリー性』を考えるのはPR担当の役割だと思う」(自民党関係者)

■浪花節に秘めた米国流の印象操作

 米大統領選のように、PRのプロが候補のブランディングを手がける。進次郎の浪花節演説から垣間見えたのは、米国流選挙の印象操作だ。

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