進次郎「人生いろいろ」作戦の勝算…総裁選演説会で“家族切り売り”実母との初面会を明かす

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 まさかの家族切り売りだ。自民党総裁選は12日告示を迎え、過去最多9人の候補が所見発表演説会にそろい踏み。とりわけ、異質だったのは小泉進次郎元環境相(43)のスピーチだ。突然、自身の生い立ちに言及。情感たっぷりに語った「人生いろいろ」作戦の裏には、アメリカナイズされた選挙戦術と父の成功体験が浮かび上がる。

  ◇  ◇  ◇

 本命と目される進次郎は“4番バッター”として登壇した。「聖域なき規制改革」など父・純一郎元首相(82)譲りのフレーズで相変わらず「改革」を連呼。公約の説明はほぼ出馬会見の焼き直しだが、「クビ切り自由化」との批判を気にしてか、出馬会見で明言した解雇規制緩和に触れなかった。

 そして改憲の意気込みを語った後だ。唐突に「私の大切にする包容力のある保守の精神」を持ち出すと「私自身がそんな人生を歩んできました」と切り出した。

 幼い頃に両親が離婚。中2の時に母親と思っていた人が実は伯母だと告げられたこと。同時に姓の異なる弟の存在を知り、大学生になって初めて会ったなどと家族とのエピソードの叩き売り。それでも実母と会えない気持ちが続いたのは「母親代わりとして育ててくれた伯母を裏切ることになると思った」と明かした。

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