目の肥えたファンも心配…楽天の日本一、最大の不安材料は星野監督
「勝っていれば、(則本は)六回からいこうと思っていた。五回も松本を(塁に)出すようなら(則本に)行くぞ、と言っていた。準備はさせていた。中4日、休んでいるしな」
勝ったからポンポン威勢のいい言葉が飛び出すものの、則本投入で負けていたらシリーズの流れはまったく逆だ。計算できる中継ぎのコマが足りない事情から、スタミナのある則本を先発で使う手や、好投している辛島をもう少し引っ張る手もあったのではないか。
<マー君なら九分九厘勝てる>
評論家の高橋善正氏は則本の救援起用についてこう見ている。
「星野監督も則本の先発は考えたはずです。中継ぎに不安がある楽天では、則本が頭からいけば完投か、最低でも七、八回まで投げて欲しい。それなら左腕の辛島を先発させ、五、六回から右腕の則本にスイッチした方が成功する確率が高いと判断したのでしょう」
則本は試合後、「今日勝って王手をかけたのは、チームにとって大きい。あとは田中さんが抑えてくれると思うので、もうお任せします。ボクはとりあえず、休みたいです。(第7戦の登板の可能性も残るが?)ないでしょうけど、何があるかわからないので」と言った。