目の肥えたファンも心配…楽天の日本一、最大の不安材料は星野監督
第6戦の楽天の先発は田中でまず間違いない。勝負事は何があるかわからないとはいえ、星野監督も今季負けなしのエースなら九分九厘勝てると見ているはずだ。
だがしかし、日本一を手にするには油断できない。星野監督は勝利監督インタビューで「魂で勝ち取った勝利ですね?」と聞かれ、「今日くらいしびれたゲームはない。本当は九回で終わりたかったけど、みんなが楽しんでくれたからいいや」と笑い飛ばした。
その試合を振り返れば、「?」というプレーや細かいミスもいくつかあった。十回だけを見ても、銀次が決勝タイムリーを打った場面。1死一、二塁、フルカウントから二塁走者の則本にエンドランを仕掛けた。もし三振していたらゲッツーで一気にチャンスがついえた。
結果的に銀次は適時打を放ったが、一塁を飛び出して走塁死。その上、死球で足を痛めた藤田を三塁に進んだところで交代させたのもチグハグだった。
ほころびも見える星野野球。チームの勢いは認めるが、6戦目がいくら今季無敗の田中でも、「絶対に日本一」と断言できない危うさもある。