早くも来季を視野に…ダルの「手術回避」望むMLBの“商魂”
レンジャーズのエース右腕の決断に気を揉んでいるのは球団だけではない。右肘靱帯の部分断裂損傷が見つかったダルビッシュ有(28)が手術を受けるのか、治療を選択するのか大リーグ機構(MLB)にとっても重大な関心事だという。
何しろMLBは2016年に日本開幕戦を予定しており、派遣する球団の筆頭候補として挙がっているのがレンジャーズなのだ。メジャーを代表する日本人右腕の凱旋となれば、集客が見込めるとソロバンをはじいているわけで、ダルが手術に踏み切れば話は異なる。
トミー・ジョン(腱の修復)手術を受けた場合、復帰までに12カ月から15カ月近くを要するため、来年3月の日本開幕戦には間に合わない。ダルが投げられないなら、MLBにはレンジャーズを派遣するメリットはなくなる。
8日付の地元紙「ダラス・モーニングニュース」(電子版)によれば、レンジャーズはダルビッシュが故障した場合に備えて保険をかけており、今季絶望なら、年俸1000万ドル(約12億円)の50~75%(約6億~9億円)が支払われるという。しかし、MLBには痛手だ。