菅野抹消、復帰の内海も…巨人に影落とす左右エースの不安
■復帰予定が1カ月も遅れた内海
一方、左前腕部の炎症で二軍調整が続いていた左腕エースの内海哲也(33)は5日に今季初登板の予定。某球界関係者が明かす。
「内海が痛めているのが肩やヒジではなくて前腕部というのがミソ。厄介な箇所とされるからです。復帰した4月の二軍戦で『ホントに内海さんなのか?』とファームの相手打者に言われたほど、別人のような球だった。一軍の先発陣が好調で枠がなかったのもあるけど、投手陣のリーダーなのに、なぜ二軍で5試合も投げたのか。一軍の斎藤投手コーチが『順調にいって5月の10日すぎ』と言っていた一軍合流が予定より1カ月も遅れた。本人は大丈夫と言っても、靱帯部分を痛めているという情報もあって、二軍首脳陣も慎重にならざるを得なかったんです」
巨人はこの日、延長戦の末、楽天の中川にプロ初となるサヨナラ本塁打を浴びて逆転負け。原監督は「そういうこともある」と被弾したマシソンを責めなかったが、06年以来9年ぶりに楽天に同一カード3連戦で負け越しとなった。
交流戦は3勝3敗と波に乗り切れない。左右エースの拭い去れない故障の不安が、原巨人に暗い影を落とすことになる。