ヤクルト由規も鍛えられた仙台育英の 「Pトレマツバ体操」

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 今はグラウンド、室内ともに人工芝が敷かれているが、当時は土のグラウンド。練習を終えてから1時間半ほどグラウンド整備をする。毎日、ユニホームは泥んこになった。

■夏は朝6時から始動

「楽しみだったのがアイスの差し入れ。月に一、二度でした。マネジャーから『アイス』の言葉が聞こえた時は、テンションが最高潮になりました(笑い)」

 夏に向けての準備は6月頭からスタートする。授業は免除となり、早朝から練習する。予選が始まると朝6時からアップが始まるという。

「試合がある日も、朝から打撃だけやって球場に移動していました。先発の僕は、特権を与えてもらって、その時間は治療で2時間ほどマッサージを受けてからチームに合流。試合に臨んでいた。印象深いのは06年、2年だった夏の予選ですね。東北高との決勝で、延長十五回引き分けで再試合になり、僕は試合後、クタクタの状態ですぐさま自宅に戻って治療院の先生のマッサージを受け、そのまま睡眠。翌朝も2時間、治療をしてもらってから先発し、6-2で完投勝利。甲子園に行くことができた。先生には今も感謝しています」

 2試合で計24イニング、374球の熱投だった。

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