メジャー盗塁王が100m走…王者ボルトにどれだけ近づける?

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 また1986年に米国のテレビ番組が各スポーツの韋駄天選手を集めて100ヤード走をやったとき、大リーグを代表して出場した盗塁王ビンス・コールマンは、元米国五輪代表メンバーのウィリー・ゴールト(当時はNFLのベアーズに所属)に敗れたものの3メートル差の2位だった。ゴールトは100メートルに換算すれば10秒5前後で走っているので、コールマンは10秒8くらいで走っていたと思われる。

■本格的にトレーニングした場合

 陸上短距離と野球では基本的な走法が違う。野球では腿を上げず、腰高にならないようにして走るのが基本だが、陸上短距離は腿を上げてストライドを広く取りながらゆっくり加速していく。盗塁王を争うレベルの選手がこのスプリント走法を身につければ後半の加速が違ってくるので、10秒3か4を出すことは可能だろう。

 ただ米国では陸上競技で活躍しても、世界のトップにならなければ金銭的に報われないので本格的にやろうとする者は少ない。

 アスレチックスのジェントリーは高校の最終学年のときアーカンソー州の高校陸上競技選手権に出場し400メートル走、走り高跳び、走り幅跳びで1位になっているが、陸上では食えないので大学では野球に熱を入れ3年生終了時にドラフトされている。

(スポーツライター・友成那智)

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