“足かせ”は2つ…金本氏「阪神監督受諾」へ尻込みの真相
「やる気はある。でも今は……というのが本音ではないか」
阪神から次期監督の就任要請を受けている金本知憲氏(47)の胸中を代弁するのは、ある関係者だ。
金本氏は12日夜、都内で阪神と3度目の交渉を行った。その際も返事は保留したものの、来季のコーチ人事などにも影響するため、近日中にも決断するとみられている。
金本氏は、和田監督の退任を発表した翌日の10月1日、球団幹部と初交渉を行った。それから2週間がたった今も、煮え切らない態度を続けている。冒頭の関係者が言う。
「監督になる気がないならさっさと断ればいいのに、今のところ金本は『監督はやりません』とは一言も言っていない。実は本人が悩んでいるのはチーム状況なんです。今の阪神は、メッセンジャーとマートン、ゴメスが中心のチーム。鳥谷、福留、西岡もピークを過ぎた。マートンや抑えの呉昇桓は退団濃厚とみられており、二軍を見ても彼らの穴を埋めることができそうな生え抜きは育っていない。バリバリ働けるのは藤浪ぐらいなもんでしょ。補強がうまくいかなければAクラスさえ厳しい状況です。都合のいい話ですが、2、3年は監督候補に名前が挙がった岡田元監督などが世代交代を進め、地ならしが済んだ後に監督をやりたいのです。実際、『来年、どうやって勝つのよ?』と漏らしているそうですから」